第三話 疑惑

      2019/06/22

妻の一言に、僕は震えた。

 

妻が発した衝撃の言葉 第二話「発覚」

 

彼女は、一体なにを知っているのだろう

 

どこまで知っているのだろう

 

一気に不安になり、全身が緊張した。

 

 

僕はなんとか平静を取り戻そうとした。

 

落ち着け。

 

安心しろ。これはきっとブラフだ。

 

彼女はきっと知らない。

 

1番見られてらヤバいのはラインのやり取りとブログだ。

 

当時、ナンパしたてで声をかけた時のやり取りや連れ出し、ゲットした記事をブログに綴っていた。

 

彼女は古いスマホのSDカードに保存されてる情報を見ただけだ。

 

ラインのやり取りはSDカードには保存されていない。

 

新しいスマホに交換してからの方が爆発的にやりとりしている子の数が多い。

 

ましてやブログなど知るよしもない。

 

SDカードを取り戻したいま、彼女は証拠を持っていない。

 

彼女はカマをかけている。これはブラフだ。

 

落ち着くんだ。

 

心を整えろ。

 

努めて冷静に、動揺を隠しながら、僕は彼女と対峙した。

 

「飲んだりはした」

 

「名前は?」

 

「・・・覚えてない」

 

「・・・」

 

「何もない、なにもしてないよ」

 

僕はやっていないと貫き通した

 

「あっそ」

 

「何を見たの?」

 

「・・」

 

「・・・」

 

「・・・・」

 

「あなた。」

 

「!?」

 

彼女は、今までにない表情で、僕の目をまっすぐ見つめ、こう言った。

 

「これが最後のチャンスよ。本当の事を言ってちょうだい。」

 

え・・・。

 

彼女の目は、真剣そのものだった。

 

僕は・・・・

 

ごまかした・・・・。

 

「・・・・・なにもないよ」

 

「・・・・そう」

 

彼女は、

 

何かを心に決めた表情で、こう言った。

 

「・・・・」

 

「わかった」

 

「あなたの両親に言います」

 

はじめは、彼女がなにを言っているのかわからなかった。

 

証拠となりうるSDカードはもう抑えたのに、

 

どうしてここまで言い切れるのだろう。

 

彼女は・・・・

 

何かを知っている!

 

「なにを知ってるの?」

 

その後何度も訪ねたが、彼女は、僕の問いかけに全くもって無視であった。
やがて起きてきた子供を抱きかかえ、子供にばかり話しかける。

 

僕は、空気のような扱いだった。

 

流石にこの状況はまずい。

 

「何も知らないって言ってるだろ!」

 

という風にキレられない雰囲気だった。

 

・・・気づけば、もうとっくに会社に間に合わない時間になっていた。

 

しかし、何十回と話しかけても、彼女は僕の存在を無視した。

 

どんどん時間だけが過ぎていく。

 

僕は、諦めて出社することにした。

 

すると出かける間際

 

彼女はなにを思ったのか、

 

僕にたいして

 

突然

 

「愛してるよ」

 

と言われた。

 

僕は、混乱した。

 

さっきまでずっと無視していたのに。

 

なぜだ。

 

どうしてこの状況で「愛してる」と言うんだ。

 

何を企んでいるんだ。

 

油断させようとしているのか。

 

それとも本心なのかその言葉は。

 

ぐるぐると色々な考えが頭によぎる。

 

そして、心に思ったことがそのまま言葉に出てしまった。

 

「・・・・意味がわからない」

 

「・・・そうだよね」

 

今思えば、彼女はまだ迷いがあったのだと思う。

 

僕にまだ愛情があった。未練があった。

 

僕の対応次第で、この時はまだ引き返せた。

 

 

仕事中、朝の出来事がずっと頭をもたげていた。

 

会社には30分以上遅刻。

 

ただ、上司には申し訳ないが、仕事なんて上の空だった。

 

家に帰ったらなんて言おう。

 

どんな対応を取ろう。

 

そんな事ばかり考えていて仕事が手につかなかった。

 

ずっと重い気分だった。

 

帰りたくなかった。

 

対策という対策はたいして思い浮かばずに帰宅した。

 

・・・彼女はいつもと同じ様子で出迎えてくれた。

 

元気に挨拶してくれた。

 

「おかえりー^^」

 

いつも全く変わらなかった。

 

・・・・笑顔だった。

 

僕は拍子抜けした。

 

晩御飯に毒を盛られてるんじゃないかとさえ思った。

 

今朝の出来事はまるでなかったかの如く、彼女の態度はいつもと全くもって変わらなかった。

 

思わず返事をする

 

「た、ただいま・・汗」

 

今朝の出来事は夢だったのかな

 

彼女はあまり気にしないのかな

 

僕を信じたのかな

 

・・・いや、そんなまさか

 

決定的な証拠がなかったから

これ以上いがみ合っても無駄と悟って
諦めたのか

 

一旦引いてるだけなのか

 

様々な想いが頭の中を駆け巡った。

 

油断はならないが、

 

僕はひとまず安心した。

 

帰省の前日に、唯一の証拠であるSDカードを取り返せてよかった。

 

 

翌日、帰省で妻と子供は帰っていった。

まず彼女の実家に帰り、そして私が帰る頃に僕の実家で合流する予定であった。

 

彼女は、新幹線で帰省した。

 

途中、何度もラインがきた。

 

新幹線にギリギリ間に合ってよかったー!という内容だったり

 

近くの客がヒアルロン酸注射を検討してるという会話に彼女自身の将来を憂いだり

 

痩せなきゃーと言いつつスイーツを食べてる女子大生にツッコミを入れたり

 

なんとも他愛のない、いつも通りの、なんの変哲も無いラインだった。

 

いつもと変わらない日常のやり取りだった。

 

そして、無事着いたとの連絡。

 

数日後、彼女の母親から電話がかかってきた。

 

僕は少し、緊張した。

 

「ヤッホー!」

 

「孫と遊んでたのしいでーす!!」

 

「あなたは元気ー?」

 

「はい!寂しいです!笑」

 

・・・全然バレていない。彼女は自分の両親に話していなかったのか。

 

僕は、安堵した。

 

彼女は2人目の子供の出産を控え、暫く実家に滞在する事になっていた。

彼女が帰省して数日後、僕は子供のおもちゃを宅急便で彼女の実家に送った。

 

送付して2、3日経ったが、

 

着いたという返事が、なかった。

 

次の日も。

 

その次の日も。

 

僕はシビレを切らし、僕から連絡した。

 

「荷物届いた?」

 

翌日になって、連絡が来た。いつもはすぐに返事が来るのに。

 

「届いたよ。ありがとう」

 

・・・なんか、そっけない返信だった。

 

僕が帰省する日が、だんだんと近づいてきていた。

 

続く

 

 

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